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退職金の確定申告は会社でしてもらおう
勤続年数などによって金額は変わりますが、仕事を辞める時には退職金を貰える事があります。ただこのお金に関しては、全額自分の物になるかと言ったらそうではなく、所得税と住民税が課税されます。
基本的に、退職金を受け取ったら翌年に確定申告をしなければいけません。確定申告とは毎年2月16日から3月15日まで行われるもので、前年の1月1日から12月31日までの内容が対象です。そこで収入や支出について申告すると、その金額によって納税額が決まったり、税金の控除を受ける事が出来るようになります。
会社に勤めている人は12月に年末調整が行われるので、会社勤めで得た収入等に関して確定申告をする必要は有りません。ただ一時所得としてまとまったお金を手にした時は申告する必要がある場合がある事を知っておきましょう。
退職金を受け取る時は基本的には確定申告の手続きをする必要がありますが、実はその手続きを会社で行ってもらえる事はご存知でしょうか。
税務署などでは、「退職所得の受給に関する申告書」と言う物を貰う事が出来ます。これを退職金が支払われる会社に提出するだけで、あとは会社の方で税金の手続きをしてくれます。この方法であれば本人が税務署に行ったりネットで申告したりする必要もなく、かなり手軽に行う事が出来ます。
別に手続き程度なら気にならないという人もいるかもしれませんが、実は会社に退職金の手続きをしてもらう事によって得られるメリットがあります。
それは税金の優遇措置です。自分で確定申告をする場合、退職金に関しては一律20%の税金がかかります。ただ実はこれは税金の過払いになります。その為、払い過ぎた分は後から返してもらう必要があるのですが、結局この手続き自体も自分でしなければいけません。また還付金は申請すればすぐに戻ってくるわけではなく、ある程度期間が必要だという事も理解しておきましょう。
とはいえ、会社で税金の手続きをしてもらった場合でも、確定申告をする方が良い時も有ります。それはもともと税金を多めに払っている時や、年間の医療費が高かった時等です。戻ってくる金額自体はその人の納税額や年間の医療費等でもかなり変わりますが、それを受け取る権利は納税した人には有るので、面倒がらずに確定申告をしてみましょう。
ちなみに退職金と言えば定年退職をする時にもらう物というイメージがあるかもしれませんが、それに限っているわけではありません。途中で仕事を辞める時ももらえる事があるので、まず自分がそれを受け取れるかどうかを調べておきましょう。またもし受け取った場合は再就職した時でも確定申告をする必要があります。もし分からないことが有ったら、税務署に相談してみるのも良いでしょう。